シンポジウム開催の経緯
静岡県家づくり浜松協同組合は、昨年国土交通省の平成21年度第2回版、地域木造住宅市場活性化推進事業に応募して採択されました。
応募事業名は遠州型長期優良住宅の供給体制整備事業、テーマは木造住宅の供給体制整備に関する事業です。
概要は遠州型長期優良住宅の型式認定取得検討と地域エコアクトポイント制度策定の二つを推し進めようとしています。
昨年制定された長期優良住宅制度も、年末に発表されたエコポイント制度も大手ハウスメーカーに有利になるいっぽうで、
地場でまじめによい家をつくっている工務店が対応に苦慮しています。特に浜松市の長期優良住宅認定状況は、
全認定数の実に92%が全国大手ハウスメーカーという統計結果がでています。
いろいろな優遇措置があり、ユーザーに有利と分かっていながら、地場工務店はなぜ利用しないのでしょうか?
ここにこの制度の問題があります。実施している工務店が存在するのですから、自社努力が足らない事も事実ですが、
申請書類図面の煩雑さ、住宅履歴情報の一元管理の難しさ等、
小さな工務店には人材、時間、研究開発費など行き届かないところがあり、対応が出来ていないのが現状です。
私たち静岡県家づくり浜松協同組合は、この様にまじめによい家づくりを目指して日々努力している工務店を支援する、
工務店サポートセンターになれないかという構想を持っています。
遠州の木で、遠州の技で、遠州の家を建てたいお施主様に、しっかりと応えていける地場工務店が必要です。
大手ハウスメーカーに負けない対応力で、遠州の気持ちの良い町並みを少しずつ増やして行きたい。
無国籍の家が続く町並みにならない為にも…。
遠州型長期優良住宅の型式認定取得検討委員会では、地元天竜の杉桧を使用して地場工務店が容易に申請できる
「遠州型」型式認定を取得する為の準備を進めています。設計施工マニュアルを作り、地域材認証取得の準備を始め、
静岡県産スギ横架材スパン表が出来ないものかと考えています。又、地域エコアクトポイント制度策定委員会では、
現在進行中の住宅エコポイントのように断熱材、サッシなどの設備的なものにポイントが付くのではなく、
遠州地域ならではの天竜杉、桧の使用量によりCO2削減量で換算したポイントが付く仕組みにならないかと検討しています。
以上の事を踏まえて、情報を広く公開して内容を紹介する為の、ミニシンポジウムを開催したいと考えております。
地域密着型の地場工務店が協力して、遠州独自の型式長期優良住宅を開発して、
大手に負けない家づくりを推し進めていきたい。そんな想いでスタートします。
静岡県家づくり浜松協同組合 事務局長 伊藤雅章